独立して早4ヶ月が過ぎました。
短いような長いような。相方の先生とも仲良くやっております。
コラムをやっと書き始めることができました。長らく「作成中」ということで失礼しました。
このコラムでは,皆様がお気楽に読み流してもらいつつ,頭の片隅に,法律知識を一つでも残してもらえたら,という思いで作成しております。
記念すべき第1回は,離婚慰謝料です。
離婚慰謝料というのは,一方の配偶者が,婚姻破綻の原因を作った配偶者に,離婚のやむなき至らされて精神的に損害を被ったということで請求するものです。
離婚すれば,妻が必ず夫からふんだくれるものと思われるかも知れませんが,そうではなく,離婚に至った責任が夫になければ,妻といえども夫に慰謝料を請求できません。逆に夫から妻に対して慰謝料が請求できる場合もあるのです。
そして,その金額たるや,一部の芸能人のように何億円というわけにはいかず,現実に裁判で認められるのは200~400万円といったところ,という実感をもっております。
ちなみに,配偶者の浮気相手に対して,浮気が原因で離婚に至った,として慰謝料請求をすることができますが,この場合も高くて300万円程度という感じです。しかも,配偶者に対して離婚慰謝料としてお金をもらってしまえば,浮気相手には請求できません。
どちらにしても,家庭を壊された側に取ってみれば,心の傷を癒すには十分ではありませんが,お金という手段ではありますけれども,多少なりとも相手方に痛い思いをさせることで,納得していただくしかありません。
(榎本)